書評掲載:鳥の足型・足跡ハンドブック[毎日新聞]

本日の毎日新聞(朝刊)22面に、文一総合出版の「鳥の足型・足跡ハンドブック」が紹介されました。

毎日新聞(朝刊/2012年8月30日) 22面 【野鳥318種の足型・足跡を本に〜上野動物園前園長「自然観察に役立てて」】
 上野動物園前園長の小宮輝之さん(65)と多摩動物公園で希少鳥類の飼育を担当する杉田平三さん(60)が、国内で記憶の残る鳥類約600種のうち、野鳥318種の足型・足跡を原寸大で掲載した新書の図鑑「鳥の足型・足跡ハンドブック」(文一総合出版、1680円)を刊行した。コレクターを自任する小宮さんは「動物園や野外で得た鳥の情報を記録したかった」と話している。
 鳥の足は指だけが地面に接し、かかとは浮いている。人間なら、つま先立ちした状態。2人は、野外で見つけた足跡の正体を知りたいという好奇心から収集を始めたという。
 まず、鳥の足の裏に墨や事務用のスタンプインクを塗り足型を採集。足型は、雪上や湖畔、干潟などでの観察やトンネル状の通路を歩かせて採った。
 足型には種類ごとに生き方を反映した特徴があるという。例えばオオワシはイヌワシより大きいが、足型(雌19.4cm)は、イヌワシの足型(同22.5cm)より小さい。食性がその原因と見られる。
 オオワシが魚食中心なのに対しイヌワシはウサギやヤマドリなどを食べる。そのため、イヌワシのかぎ爪はオオワシよりひと回り長く、つかんだ獲物に食い込んで離さない。また、高山に生息するライチョウの冬羽の足型には指に生えている羽がくっきり分かる。
 足跡は実際に地面につく部分しか採れないため、鳥によっては足型と異なる。器用で賢いカラスの場合▽人の歩き方と同じ「ウオーキング」▽スズメが跳びはねるような「ホッピング」▽斜めに跳びはねる「ギャロッピング」───の3種の足跡が確認できた。杉田さんは「カモやサギの仲間は足型が似ている。自然観察の現場で迷ったときの確認に役立ててほしい」と離している。(斉藤三奈子)

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